意図的再植術

意図的再植術

ラバーダムをして滅菌した様々な器具を使って神経治療(精密根管治療 マイクロエンド)をしても治らない場合は、外科的に歯茎を開いて根の先をカットする手術を行います。(ENDODONTICS MICROSURGERY マイクロサージェリーの項を参照してください) しかし、部位や歯の状況によって歯根端切除術(ENDODONTICS MICROSURGERY マイクロサージェリー)を行うことが出来ない場合があります。その場合意図的再植術という術式を使います。この方法は歯を一回完全に抜いてしまい、口の外で根の先をカットして根の側から薬をつめ、また元のところに戻すという方法です。マイクロサージェリーが技術的に難しい歯(親知らずがない場合は一番奥の歯・正面から数えて7番目)などに行います。 抜歯するときに歯根膜(歯の根を覆っている細胞で、歯が元のように戻るのに重要です)を傷つけないように歯を抜き、細胞にダメージを与えないようにできるだけ早く根の先のカットを終わらせて戻します。 抜歯のときに、根が曲がっているために、歯が折れたり、歯根膜が大きく傷ついたりすると戻せなくなってしまうため、慎重に適応かどうか判断します。 残念ながら、のちに根が吸収して抜け落ちてしまうことがありますが成功率の高い治療です。