マイクロエンド治療例

①断髄法

虫歯除去中に歯の神経が露出する程の大きな虫歯のケース。神経保護のために(出血している部分)MTA(白い材料)という薬を使用します。

虫歯が神経のある空洞(歯髄腔)まではまだ完全に入りきっておらず、細菌が広がっていない場合―

歯の大きい空洞のみの神経をとり、細かい根の神経を残すことができます。防御機能としての痛みを感じる部分を温存し、歯の神経としてはまだ生存させることができます。

②抜髄

歯の神経を全てとらなければいけないが、根の先端の骨までは細菌が広がっていない場合―

虫歯が広がってしまし、残念ながら神経をとらなければなりません。
初めて神経をとる治療(根管治療・マイクロエンド)をする場合、ラバーダムをし、適切な器具を使用することにより、文献的に90%の成功率を収めることができます。細菌が入り込んだ歯の部分を物理的に削ったり、薬で消毒したりして、除去していきます。

前歯にくらべて、奥歯は根の数が多くなり、複雑になるので時間がかかりますが、2-4回で治療は終了します。

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③感染根管治療

虫歯がかなり大きく広がり、細菌が根の先端まで到達し、その先の骨までとかしてしまうような場合や、一度以上根管治療(マイクロエンド)しても治らないケースなどー 何らかの状態で神経が死んでしまい、すでに細菌が入りこんでいたり、治療を受けていたが治らないケースは抜髄にくらべて、時間と回数をかけて細菌を除去する必要があります。 すでに治療されている場合は、薬がつまっていたり、かぶせ物(補綴物)をとって神経の入っている空洞(歯髄腔)を明示していかなければならないので、高度な技術が必要となります。この場合の成功率は文献的に80-85%となります。 顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて観察すると、歯が割れてしまっていることもあります。この場合は割れ方にもよりますが、残念ながら抜歯となってしまう場合があります。 感染根管治療を行っても症状が消えず治らない場合はマイクロサージェリー(顕微鏡を使った外科手術で歯ぐきを開いて、外側から神経の治療をする)を行うことになります。 なぜなら、先に述べたように歯の神経の走行は多種多様で、物理的・化学的にもどうしても届かない、きれいにしきれない部分が出てきてしまう場合があります。 その時は何回歯の内側から治療しても意味はなく、歯ぐきを開いて、内側から届かなかった部分を切り落として薬をつめることで細菌を除去し、治癒させることが可能です。 マイクロサージェリーでは、治療技術が飛躍的に進歩しています。

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