根の再治療2(見落とし根管)

顕微鏡を用いて未治療の神経の管(見落とし根管)を発見・治療した症例

肉眼では見つけることの難しい歯の神経の管(根管)も、顕微鏡を使えば発見しやすくなります。何度根の治療をしてもよくならない場合、原因のひとつに見落とし根管があります。
上の大臼歯6番では近心頬側根管の2つめ(MB2)に多いです。映像では画面中心よりの右側の穴です。

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治療前の写真です。
左側の歯が上の大臼歯(前から6番目の歯)です。根の真ん中に薬がつめられていますが、白くうつっているところに濃淡があり、緊密につまっていないようです。

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当院で根の治療をし、最終的な薬を詰める前に(根管充填)造影剤を入れて根の長さや形などを確認しています。横長にうつっている白いものはラバーダムを歯につけるためのリングです。(クランプ)

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根に最終的な薬がつまりました。治療前の写真とくらべると白い薬がつまっているところが増えているのにお気づきでしょう。太いところの左右にも薬がつまっています。よくみて頂くと右の薬の先は2つにわかれています。これが見落とし根管(MB2)で、こちらにもしっかり薬が入りました。全部で4つ根の管がありました。